裏『わがしばなし・勧進帳』

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現在、当店にて販売しております『わがしばなし・勧進帳』ですが、先週末で歌舞伎座での襲名興行が、一旦終了致しました。襲名興行そのものは続きますが、演目が勧進帳から変わることになります。
御菓子の勧進帳の方は、少し前に上毛新聞の紙面(過去記事参照)に出たこともあり、お問合せもいただいておりますのでもうしばらく販売を行う予定でおります。

さて裏側ですが、お菓子とコーヒーについてです。
今回当店でご用意したお菓子ですが、実はひとつも包んでいません。一般的に和菓子といえばおまんじゅうなどに代表されるように皮の生地があってその中に餡が入っています。ところが今回の受賞菓子は中に餡が包まれている形のものはひとつもありません。

これは思索中にもしかしたら全種類中に餡を包まない形で出来るんじゃないかなと思いまして、せっかくなので一風変わった作りにしようと狙ったものです。きんとんはぎりぎり包んでいると言えなくもないですが、たたんだり、最終的には餡がないもの(『結び』)もお作りしました。お店ではなかなか作りにくい形状もありますが、こういうお菓子もあるんだなあと思っていただければ幸いです。

もうひとつ。セットに付くコーヒー『煎』ですが、どんなコーヒーなのか御客様からご質問をたびたびいただきます。店頭ではある程度説明出来るのですが、せっかくなので。

AGF『煎』は淡麗澄味と香醇濃味の二種が各二個ずつ入っております。濃味の方が生菓子に合うと説明されており、澄味は和菓子全般に合うようとなっております。で、ここで言う合う合わないですが、実は数値化できるようです。よく言われている肉料理に赤ワインが合うということでそれを基準にこの数字にかなり近いあるいはそれ以上という結果を出しているのが、今回のコーヒーになります。

全ての和菓子に好相性というわけではないと思いますが、こんなことを考えながらぜひ一度コーヒーで和菓子もお試しください。ちなみに試験の最高点は澄味とおまんじゅうでした。(←作ればよかった・・・)

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